かんざわ としこ

神沢利子
1924年、福岡県生まれ。
炭鉱技師だった父の転任にともない、幼少期を東京・札幌・樺太(現・ロシア連邦サハリン)と移り住む。
1937年、東京へ移り自由学園に転入するが、結核のため休学。
16歳で文化学院に入学し、翌年同人誌『詩集』に参加している。
1943年、文化学院文学部を卒業。翌年結婚、二女の母となるも、結核が再発。
その頃、久しぶりに書いた童話が雑誌の投稿欄に入選。以後、療養しながら童話や童謡を書きつづける。
治癒後は、次々と作品を発表し、絵本・幼年童話・ファンタジー・エッセイなど幅広い分野で活躍。初期の代表作として『いたずらラッコのロッコ』『くまの子ウーフ』『銀のほのおの国』『そりになったブナの木』などがある。1979年、『いないいないばあや』で日本児童文学者協会賞、野間児童文芸賞、1990年、『タランの白鳥』で産経児童出版文化賞大賞受賞。1996年、『神沢利子コレクション』に纏められた一連の業績で路傍の石文学賞、モービル児童文化賞、巌谷小波文学賞を受賞。
1969年から三鷹市下連雀在住。