エウゲーニー・M・ラチョフ

Rachov,Y
1906年シベリア、トムスク市生まれ。ロシアの代表的絵本作家。14歳まで、シベリアのバラビンスカヤの祖母のもとで過ごす。広大な草原地帯に囲まれた代表的な狩猟地で、野生動物や鳥たち、植物などと親しんだ。
1920年、祖母が亡くなり、黒海沿岸の港町ノボロシスコの母の元へ。港湾労働をしながら、航海職業技術学校や蒸気機関技術専門学校で学ぶが、体を壊し、絵や詩に方向転換する。
1924年、クラスノダル市のクバン美術師範学校に入学。1935年、『かしこいカモ』(ヨハンセン・文)がモスクワで大型絵本として出版されたのを機にモスクワの児童図書出版の世界へ。自然と動物の世界を描く作品やウクライナやロシアの民話などを作品にしていく。
1958年、ライプチッヒ国際図書展覧会で賞を受賞。
1963年、ロシア共和国賞を受賞。『マーシャとくま』(福音館書店)などの作品がある。1997年没。