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よみがえる遠き日〔5〕─井出美代

2007年5月16日 14:02

 その二階の書斎の机にたしかにレーニン像(之は後できいたのです)と地球儀がありました。パパと玉木留次郎おぢ(後でしるします)の二人で作製されたものです。多分御大典のあった頃と思います。幼い私でしたがとても興味がありよく覚えています。多分丸善かどこかで模型材料として売られていたのではないでしょうか。半円型のドームが二つ。
 それと、この様な型をして細かい絵のかかれた紙面(多分地図の細かい区分図でしょう)がありました。それをドーム型の上に丁寧に張り合わせ最後にアラビアゴムとかいうすこしドロドロと粘り気のある液体をその丸い地図の上に塗って乾かします。「出来たあー、之からが難しいのだよ。このかたむけ加減がな。」と台にそなえつけて満足気でした。今でも市販の地球儀を見るとあの時の場面を思い出しますが声は?
《玉木留次郎(山本多年の妹の子・梅のつれ合い。海軍々人で昭和十八年アッツ島沖で潜水艦々長として戦死)包容力のある話のよく合う間柄だったときいています。》

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