労働相談
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労働に関する悩み相談

雇用保険の加入要件

(協力:京都労働相談センター)
突然「工場閉鎖する」――パートも雇用保険入れて
30時間以上働けば適用
「雇用保険がちゃんと適用されるのか」。 昨年11月、 突然の工場閉鎖を知らされたプラスチック成型工場 (南区)で働く女性パート労働者6人は不安を感じ、 労働組合に加入し生活保障を求めて団体交渉しています。
JMIUに相談し加入
 会社の工場閉鎖の理由は「長年にわたる赤字」で、05年3月に閉鎖するということだけで 労働者に詳しい説明のない一方的なものでした。
  工場では、従業員は20数人。大半は女性パート労働者です。1年契約で時給は800円。 勤務時間は午前9時から午後3時です。できあがったプラスチック製品を型からはずすなどの作業で、6人は8年以上勤務しています。
  同工場で2年前に、契約途中で解雇を通告されたKさんは、他のパート職員は、契約切れでも契約更新しているなど不公平な扱いに納得いかず、JMIU(全日本金属情報機器労働組合)に加入し団体交渉でこれを撤回させました。 今回は、Kさんが、パートの仲間2人と一緒にJMIUへの相談を持ちかけ、要求書をつくり他のパート労働者にも呼びかけて5人が労働組合に加入しました。
生活の保障求めて交渉
 JMIUとの相談の中でKさんらが要求している雇用保険への加入の条件はパートであっても週30時間以上働いていればあり、 当然会社都合で適用されるべきことがわかりました。
  6人は、雇用保険の適用、年次有給休暇の完全消化と退職金の支給などの要求をまとめて昨年12月に団体交渉を行いました。  生活をどう保障するのかと迫り、契約切れで退職を希望する人には、雇用保険を「会社都合」で適用し、年末の2日間は年次有給休暇消化日にして賃金をつけることを約束させました。  
  Kさんらは、希望者には雇用を確保することやパートタイマー就業規則の制定など労働条件の改善について交渉をすすめています。
(「週刊しんぶん京都民報」2005年3月13日付)
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