京都府福知山市に在住の塩見實さん(75)から、詩「捨て置けぬ節」が届きました。衆議院選挙が始まり、国民の中に渦巻く不平不満と怒りを詩にまとめたものです。
年を取ったら あちこちと
体が不自由で しょうがない
辛抱仕切れず 出かけたが
多額の治療費 金がない
怒り震盪(しんとう) 血が上る
こんな制度に 誰がした
国の元気は 国民の
暮らしが良くなり 物を買う
年金医療費 子育てを
削りに削って 澄まし顔
自殺孤独死 増えるだけ
こんな日本が うれしいか
何をやるにも 金はいる
庶民の暮らしも 金がいる
軍事費財界 ほしいまま
何かと言ったら 消費税
またも財界 丸儲け
国の借金 増えるだけ
真面目一筋 若者を
将棋の捨て駒 指すように
会社の都合で 首にする
家庭も持てない 家もない
過労承知で 腹減らす
次の世代を 潰す気か
自給自足は 当たり前
他国に頼って のうのうと
楽して贅沢 罰当たり
やがてはその付け 食糧難
やって来たとき あたふたと
飢えて死ぬにも 死に切れぬ
核の傘とは 茸雲
アメリカ言いなり 崇拝者
世界の流れに 眼を背け
米軍基地まで 貢物(みつぎもの)
戦(いくさ)したけりゃ お前等で
勝手にあの世で やるがいい
ピカリドドンは もう御免
ふたたびさせない あの戦
それでも何やら 焦(きな)臭い
何處(どこ)かで奴らが 牙を剥(む)く
人の未来を 保障する
憲法九条 我が命
歪む暮らしを 捨て置けぬ
財界アメリカ 一辺倒
偏る政治に 終止符を
平和の花咲く 人の世に
世界仲よく 手をつなぐ
俺いら国民 主人公