井谷さん

 スポーツとジェンダーや性的マイノリティーの問題、スポーツ競技からのトランスジェンダー排除の問題点などについて研究してきました。私自身も性的マイノリティーの一人として、今回の参院選での排外主義を巡る議論に怒りを感じています。

 参政党が「日本人ファースト」と排外主義を掲げ、女性蔑視発言も行っています。それに対し、自民党なども「違法外国人ゼロ」などと排外主義を競い合うような状況になっています。

戦争前夜の雰囲気感じている

 生活が苦しいことの原因を日本で暮らす外国人に向けていますが、その矛先を向ける対象はどんどん広がるでしょう。実際にLGBTQ、障碍者と広がっています。こうした思想はまるでナチスのようです。戦争が起こる前はこんな雰囲気だったのだろうと怒りと恐ろしさを感じています。

 米国でもトランプ大統領が誕生し、移民排斥とともに、LGBTQの否定やトランスジェンダーの排除が急速に進んでいます。

 こうした状況を批判しているのが日本共産党です。一貫して戦争に反対し、弱い立場に置かれた人々に寄り添う活動をされてきました。大企業のもうけだけを優先する資本主義社会を正面から批判できるのも魅力だと思います。この状況を変えることのできる日本共産党が選挙で議席を伸ばしてほしいと思っています。