そろい踏みで声援に応える(左から)山本町議、井上参院議員、今西候補

 10月27日告示、11月1日投票で町議選(定数12)がたたかわれる宇治田原町で3日、「日本共産党演説会」が行われ、井上哲士参院議員、山本ただし、今西としゆき両町議候補が「市民と野党の共闘で新しい日本をつくろう」「『住民が主人公』の町政を」などと訴えました。

 井上参院議員は冒頭、京都大学法学部の先輩の松宮孝明・立命館大学教授をふくめ、日本学術会議が推薦した6人を菅首相が新会員に任命しなかった問題についてふれ、日本学術会議法を改定の際に「形だけの任命制」「拒否しない」とした政府の国会答弁をないがしろにするもので、「安倍政権の特異な体質を引き継ぐもの」と批判。

 コロナ禍で、菅首相が強調する「自助」ではなく、医療、福祉、教育など「公助」を強めることが政治の役割だと強調しました。

 市民連合が野党3党に提出した政権交代を実現させるための政策要望について「全面的に賛成」として、来るべき総選挙では野党共闘の前進の確かな力となる日本共産党の躍進をと訴えました。

 山本町議は、1期目の4年間、有害鳥獣や学校統廃合、森林伐採などの問題で住民の立場で質問してきたこと、今西候補は、36年間小学校の教師を勤め、退職後も地元団体の役員として活動してきたことをそれぞれ紹介。2人は学校統廃合を白紙に、高校生通学バス代全額補助の復活などの公約を述べ、「『住民が主人公』の町政」への転換を訴えました。

 住民からは、コロナ禍での青年の雇用確保、小学校を「統廃合せず残してほしい」などの要望が出されました。

 日本共産党の谷口清久・山城地区委員長が、町議選の情勢について少数激戦の様相と指摘。争点については国、府、町政にもはっきりとものを言い、働く共産党の2候補か、住民の願いに背を向け町長の提案に何でも賛成する議員か、どちらを選ぶのかが問われているとし、共産党の2候補勝利への支援を呼びかけました。