脱原発 若狭湾原発群の関西電力・高浜原発から10~20キロ圏内に入る舞鶴市で6日、地元住民らが脱原発を訴えるピースパレードを行いました。広島に原子爆弾が投下された日に、原爆と原発に共通する放射能の危険性をアピールしようと、住民の有志でつくる「舞鶴ピースプロジェクト」(呼びかけ人・村本さゆりさんら)が企画したもので、150人が参加しました。
 パレードは、JR東舞鶴駅南口からスタートし、関電舞鶴営業所前などを通過する約4キロのコース。参加者は、アニメ映画「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」を、ギターやパーカッションの演奏にのせて「バイバイ原発、命が大事、サヨナラ原発、明るい未来」と歌いながら脱原発をアピールしました。関電営業所では「若狭原発群にある運転停止中の原発の再稼動中止。全ての原発をただちに廃炉にする。自然エネルギーへの転換を」など求める要望書をポストに投函しました。
 パレードを呼びかけた村本さんは「再び福島のような事故が起こらないように、若狭湾原発群に近接する舞鶴から声をあげることが大事だと思います。福井で反対運動している人や労働者にエールを送り、みんなで手をつないで安心なエネルギーで暮らせるようにしたい」と語りました。
 参加した市川優子さん(31)=京都市右京区=は「今動かなければ何も変わらない、うやむやにされてしまうと思い、初めてパレードに参加しました。ドイツでは国民が声をあげて政府に脱原発の道を歩ませました。日本もみんなが自分たちの考えを表明して政治を動かさなくてはと思います」。三須磨利香さん(42)=南丹市=は「広島出身で小さいころから核の恐ろしさについて教えられてきたので、『原発は安全』との宣伝には疑問を持っていた。私たちが訴えていくことで多くの人に原発の危険性を知ってもらいたい」と話しました。
 日本共産党の山内健・舞鶴地区委員長、後野和史、小杉悦子両舞鶴市議らも参加しました。