八幡市教育委員会は11日に開かれた市議会本会議で、長時間勤務が常態化している問題について、長時間労働の是正に向け教職員の個々の勤務時間の記録に努めることを約束しました。日本共産党・山本邦夫議員の質問に答えたもの。
 山本議員は、市教委の調査データをもとに、市内小中学校の教職員の長時間勤務の実態を追及。市は、月80時間以上の残業が小学校で3割、中学校で5割に及ぶと答弁しました。労働安全衛生法により、月80時間を超す残業の場合、産業医の面接・指導が必要になりますが、八幡市では医師会に産業医の委嘱をお願いしている段階で、産業医が指定されていない状態であり、法律の要件を満たしていないことが明らかになりました。
 山本議員が、毎日の勤務時間を記録し、長時間労働の是正に向け一歩を踏み出すべきだと求めたのにたいし、市教委は、「個々の勤務時間を記録できるよう検討していく」と約束しました。(K)