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(4)はじめまして、北川本家です

07年10月30日(火)│執筆者:北川本家・北川

はじめまして北川本家の北川幸宏と申します。
北川本家は明暦三年(1657年)の創業以来、酒造り一筋三百五十年。京都・伏見で十四代続く老舗蔵元です。

 今回は私が昨年度からお手伝いしている日本酒造青年協議会の「酒サムライ」事業のお話をさせていただきます。
 全国の若手蔵元で組織する日本酒造青年協議会(会長:佐浦弘一)は、平成19年10月19日午後3時から、世界遺産でもある京都・賀茂御祖神社(下鴨神社)において、日本酒を愛し、日本酒文化を広く世界に広めるために、第2回「酒サムライ」の叙任式を執り行いました。
 栄えある2代目の「酒サムライ」に叙任された方は、日本人では、妹尾理恵さん、髙橋英一氏、和久田哲也氏(オーストラリア在住)の3名、外国人では、デヴィッド・ウィグリー氏(英国在住)、ティモシー・サリバン氏(米国在住)の2名、の合計5名です。
 「酒サムライ」は、日本酒造青年協議会が日本から日本人の“誇り”が失われつつあるとの危惧から、日本酒の誇りを取り戻し、日本酒文化を日本国内のみならず広く世界に伝えていくために、一昨年10月に結団したもので、今年度はその具体的な活動の2年目となる叙任式の開催となりました。
 今回叙任された5名の方々は、それぞれの地域や活動領域において、日本酒ならびに日本酒文化の情報発信に尽力されております。
 妹尾理恵さんは、主婦の立場で日本酒文化を守り伝えていきたいと自宅や国内外でSake Partyをアレンジし、日本酒の魅力を多面的に伝える活動を積極的に実行されています。
 髙橋英一氏は、日本を代表する料亭「瓢亭」の主人であり、日本酒に欠かせない日本料理の文化と伝統の継承・発展に貢献されています。
 和久田哲也氏は、オーストラリア・シドニーに在住しており、シドニーのレストラン「Tetsuya‘s」のオーナーシェフです。日本酒にも大きな関心を持ち、オーストラリアでの日本酒のPRに貢献されております。
 デヴィッド・ウィグリー氏は、ロンドン在住のイギリス人であり、ワイン・スピリッツの世界的権威の教育機関WSETのディレクターです。ロンドンにおける日本酒啓蒙に多大な理解と協力を頂戴しております。
 ティモシー・サリバン氏は、ニューヨーク在住のアメリカ人であり、日本酒ブログwww.UrbanSake.comの発信者です。熱烈な日本酒ファンであり、アメリカにおける日本酒ブログのパイオニア的存在です。
 私たち日本青年酒造協議会に加盟している日本酒蔵元は、「酒サムライ」に叙任された5人の方々と昨年度の叙任者6人とも力を合わせ、日本酒や日本の食文化が、日本の風土に生まれた日本人の知恵の結晶であり、我々が世界に誇ることができる文化であることを、今後さらに広く世界に発信してまいります。ご協力をお願いいたします。
 「酒サムライ」叙任式に合わせ、全国の蔵元から自慢の銘酒315種類を集めたきき酒会が京都・伏見と東京で開催されました。詳しくは 「酒サムライ」公式ウェブサイト をご覧ください。