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小原美奈子さん おはらみなこ着付教室主宰/京都でキモノぷろじぇくと運営

小原美奈子「京都でキモノぷろじぇくと」を8月に立ち上げました。着付教室とおでかけ企画を中心に運営しています。着物を着たことのない人に興味を持ってもらいたいと、まず、ご近所付き合いから始めています。
 着物との出会いは20年前になります。OLだった21歳の夏、どうしても浴衣が着たくて、着付けを習いに行ったのがきっかけでした。着付けの先生とウマが合い、10年間通って着付けとお花の講師資格を取りました。結婚や出産で中断しましたが、末の子どもが保育園に入ったこともあり、40歳で「一生やれる仕事がしたい」と一念発起。やるのなら着付けの仕事だと、とりあえず自宅で始めました。着物を普段から着ることで、近所の人から声がかかり、七五三や結婚式などの着付けを手伝ったりしていると、口コミで徐々に広がってきました。
 着物は着ると姿勢がよくなり、気持ちもシャンとします。名刺入れや小物入れなどを着物地で作ったり、半襟を縫ったり、自分の好きなものに囲まれながら仕事をできるって本当に楽しいんです。ただ、経済的にはなかなか難しいです。
 そこで出会ったのが「京おんな塾」でした。京都市の企画で起業する女性を応援するセミナー(6回)があり、すぐに申し込みました。ビジネスマナーや税務などの勉強に2ヶ月間、毎回、着物で出かけていきました。着物だと、参加者からの注目度が高いんです。プレゼンテーションも着物で行い、ディスカッションでも着物の話で盛り上がりました。行き帰りにはいろんな人から声をかけられます。「似合ってるよ」とか、ちょっとお直しして下さる人、京都は着物の人に優しいですね。
 現在進行中の企画は、「着物で婚活」。メンバーも決まり、日程と場所を検討中です。塾で出会ったお友達の協力もあり、次の企画も動き出しそうです。お金をかけずに自宅で式を挙げる若者や、お母さんに子どもの浴衣の着付けを教える企画も考えています。
 仕事はひとりでするものでなく、人のつながりのなかで生まれてくるものですね。着物つながりでこれからも「着物好き」を増やしていきたいです。

 本日の小原美奈子さんのお着物は、幾何学模様のアンティーク銘仙、帯は半幅帯で変わり結び。半襟は縮緬で着物と合わせて購入したもの。帯締めの小さな玉は輪になっており、まとめれば帯どめにもなるすぐれものです。