/entertainment/00200_cinema_review/00210/

永遠のこどもたち

 海辺の孤児院で幼少期を過ごしたラウラ。30年後彼女は、閉鎖されたその孤児院を買い取り、障害を持つ子供たちへホームとして再建するため、夫と息子であるシモンと移り住む。
 古い屋敷で一人のシモンは次第に空想の友だちを作るようになり、彼女自身も子供時代の思い出が蘇り不思議な感覚に囚われていく。そして、いよいよホームのオープンを控えたパーティの日、シモンが忽然といなくなる。ラウラは、広大な屋敷に響き渡る大きな物音や「誰か」の気配におびえながらも、必死でシモンを探すのだったが…。
 ホラー映画、スピリチュアル映画と位置づけるのではなく丁寧に描かれる物語の中で、内面に潜む母性の強さを見事に体現した、女優ベレン・ルエダの演技が素晴らしい。(京都シネマ・カワベ)
twitterでコメント

作品情報

  • 出演:ベレン・ルエダ、フェルナンド・カヨ、ジェラルディン・チャップリン、マベル・リベラ
  • 監督:J.A.バヨナ
  • 脚本:セルヒオ・G・サンチェス
  • 製作:ギレルモ・デル・トロ
  • 音楽:フェルナンド・ベラスケス
  • 美術:ジョセップ・ロセル
  • 製作年:2007
  • 製作国:スペイン、メキシコ
  • 配給:シネカノン
  • 時間:108分
  • ジャンル:ホラー
  • 原題:El Orfanato
  • 公開日:09/01/10
  • 京都シネマの上映情報
コンテンツ企画協力:京都シネマ
この記事へのコメント一覧

ミステリーは大好きですが、棲み付いている子どもたちの物音や声にはちょっとドッキリ…。母親一人が屋敷に残り、恐怖と戦いながらも子どもを捜し続ける姿、変わり果てた子どもを見つけた時は涙が出ました。気分が盛り上がったのは、上映前に2階でスペインオムレツとワインを飲んだせいかしら?

投稿者:popomaさん│ 09年02月04日