定置網でとれた魚を水揚げする舞鶴市の漁業者。重い負担となっている網への補助が待ち望まれていました

 2019年度の政府予算案に、定置網漁業者から要望が出されていた定置網への補助事業が盛り込まれました。日本共産党は、府北部の漁業者からの聞き取りをもとに、倉林明子参院議員が2017年4月の決算委員会で取り上げたのをはじめ、同党府議団も実現を求めてきました。

 補助事業はリース方式での定置網の導入に対し、国が2分の1を補助するもの。予算案が成立すれば今年4月から開始されることになります。定置網の新規導入には2億円を超える規模の投資が必要であるとともに、修理にも2000万円~3000万円かかるなど漁業者には重い負担になっていました。

 これまで漁船のリースについては国の助成がありましたが、定置網は対象外でした。倉林議員が昨年7月と9月に府北部の漁業者らと懇談した際も、漁業者から「ぜひ実現を」という強い要望が寄せられていました。

 予算案に補助が盛り込まれたことを受け、昨年12月26日、倉林議員、原田完府議、石束悦子、小西洋一の両舞鶴市議らは水産庁から聞き取りを行いました。

 同行した舞鶴市の田井水産の丸山好社長は、「網の部分ごとの(導入)にも補助がつくよう柔軟な制度にしてほしい」「申請のための書類の簡素化ですべての漁業者が活用できる制度に」などと要望しました。

漁業者との懇談会で発言する倉林参院議員、紙智子参院議員(同左)、原田完府議(同左)ら(昨年12月8日、舞鶴市内)