府議会論戦や府政の問題点について報告する光永議員(10日、京都市内)

 日本共産党府議団(前窪義由紀団長、13人)は10日、京都市上京区の京都社会福祉会館で予算要求・府議会報告懇談会を開きました。

 光永敦彦府議が府政や議会論戦について報告。府内で甚大な被害を受けた台風被害対策について、実態調査に基づいた同党の論戦で災害支援策が拡充した一方で、遅れている河川改修や森林の倒木被害が放置されていることなど課題山積していると指摘し、「北陸新幹線延伸など無駄な公共事業ではなく、災害対策にこそ予算を拡充すべき」と強調しました。また自治体のあり方を変える、民間移管などが府営住宅、府立京都学・歴彩館などで計画されている問題や、地域の観光協会をなくして観光DMOを導入し大手旅行会社の儲けの場に変質している問題などを告発。働き方の問題では、「府議団として、誰もが安心して働き続けられる条例を初めて提案した。要求実現へ向け全力を上げたい」と述べました。

 参加した団体・個人から「全員制の中学校給食や、子どもの医療費無償化の拡充をいまこそ府がやるべき」「介護労働者の処遇改善を」「生活保護の引き下げは許されない。夏にはクーラー使用のための夏季加算をすべき」「水道法改定で、府内でも広域化・民営化の懸念が広がっている」などの意見・要望が寄せられました。