医療関係者と患者・住民が協同して、口の健康を守る運動を広げようと、「保険で良い歯科医療を」京都連絡会が12日、京都市内で結成総会を開きました。

 京都府歯科保険医協会、京都府保険医協会、京都民医連、きょうされん京都支部など16団体と4個人が賛同しています。医療を受ける側も、医療を提供する側も望む、歯科保険制度の実現をめざすことを目的に、▽会への参加呼びかける▽「患者負担軽減」「保険適用範囲の拡大」「診療報酬改善」などを国に求める▽歯科相談や市民講座など、府民への周知と理解を深めてもらう―活動内容を確認。代表世話人に、京都府歯科保険医協会の秋山和雄理事長を選出しました。

 「保険で良い歯科医療」運動は、1990年代に広がった「保険で良い入れ歯を」の国民運動を前身に、名称を「保険で良い歯科医療を」全国連絡会に変更(2000年)し、府県単位の連絡会が広がっています。京都は、東京、千葉。愛知、長野、兵庫、大阪、大分に続いて8つめの結成です。

 総会後は、結成記念の市民講演会を開き、135人が参加。「普遍的な老化をどう乗り越えるか?」をテーマに講演した歯科医師の宝田恭子さんは、表情筋トレーニングの実践を交えて、歯と口元の関係を中心に解説し、「口元の美しさは男女に関係なく、日常の行動力を上げる」と語りました。

 結成総会には、日本共産党の穀田恵二衆院議員、井上哲士、倉林明子両参院議員がメッセージを寄せました。

 同連絡会への問い合わせは、℡075・746・7680(事務局・京都府歯科保険医協会内)。