「宇治公民館・市民会館の存続を求める会」(野末剛騎代表)は8日、宇治公民館「閉館」の中止を求める宇治市長あての要望署名1787人分を同市教育委員会に提出しました。

■12月に発表、年度末に閉館“市民泣かせでしかない”

 同市は、耐震強度不足や敷地の一部の借地期限、そばを通るJR奈良線の複線化工事が始まることを理由に3月31日での「閉館」を発表(昨年12月)し、一部利用団体への説明会を開催。しかし、住民らは、市民への説明は不十分で、納得は得られていないとして、早急な「閉館」をやめるよう求め、2月から署名運動を広げました。

 この日、署名を提出したのは、野末代表と呼びかけ人の北村文一さん(「宇治市少年少女合唱団」の指導者、「ママさんブラスUji」指揮者)、年金者組合宇治・久御山支部の井上勲書記長ら6人。

 提出前の意見交流で、定例会議やシネマ上映会などに同会館を無料で使用してきた年金者組合のメンバーは、「地域の集会所の使用は有料になるので、これまでのような活動が継続できるか心配」と話し、音楽サークル関係者からは、「他の会館は従来使用している団体の予約でいっぱい。新たな会場探しに苦労している」などの声を紹介しました。

 署名を担当者に手渡した野末さんは、「みんな年間計画を立てて活動している。12月に発表して年度末で閉館というやり方は市民泣かせでしかない」と申し添えました。