大激戦の沖縄・名護市長選・稲嶺ススム候補の勝利を――住民団体「辺野古新基地はいらない!オール沖縄と連帯する伏見の会」(略称・沖縄連帯伏見の会、代表・片方信也・日本福祉大学名誉教授)は1月27日、京都市伏見区の日本基督教団・世光教会に報道写真家の嬉野京子さん、ドキュメンタリー映画『OKINAWA1965』の都島(とどり)伸也監督、都島拓也プロデューサーを招いて集会を開き、約30人が参加。4日投票を迎える同市長選挙での稲嶺候補の支援を呼びかけました。

 映画は、1965年に、本土復帰に向けて沖縄で行われた統一行進の最中、嬉野さんが撮影した米軍トラックに轢殺(れきさつ)された少女の写真を入口に、米軍占領下の沖縄、辺野古新基地反対の県民のたたかいを県民のインタビューを通して紹介したもの。集会は、同映画の試写会のために関西入りした都島監督ら3人を招いて急きょ開かれました。

 片方代表の開会あいさつのあと、マイクを握った監督とプロデューサーは、脚本家・金城哲夫(特撮テレビ番組「ウルトラマン」担当)が故郷の沖縄文化を題材に作品を書いたことから沖縄に興味を持ち、基地に反対する沖縄県民のたたかいを報道で知って沖縄の基地問題を取材したいと考えていたことや、嬉野さんに出会って取材に入るなかで米占領時代の沖縄の苦難が現在の基地反対闘争の根にあることを知ったことなどを紹介。「暴力でものごとは解決しない。映画で沖縄の歴史や現実を多くの人に知ってもらうことで基地問題解決の一助になれば」と話しました。

 嬉野さんは「沖縄・南城市長選では、市民が必死で運動して65票差で勝利した。名護市長選は、日本(の平和や民主主義)が変えられてしまうかもしれない正念場。絶対に負けられない。少しでもつぶやいて欲しい」と訴えました。

 参加者は、同映画の予告編を鑑賞。同映画の京都上映に向けての支援などについて話し合いしました。また、同会は翌1月28日、大手筋商店街で稲嶺候補への支援を呼びかける街頭宣伝を行い、13人が参加し、辺野古新基地反対の署名30人分と、カンパ3000円が寄せられました。

(写真=〔左から〕嬉野さん、都鳥拓也プロデューサー、都島伸也監督