安倍政権の狙う、改憲の「発議」を許さない世論を広げよう―京都市西京区の洛西地域の在住・在職者や団体でつくる「戦争させない! 洛西平和ネットワーク」(略称・洛西平和ネット)は、憲法を生かす全国統一署名の目標を7000人に設定し、行動を始めています。

 「洛西平和ネット」は、平和を願い、戦争法(安保法制)反対の一点で力を合わせようと16年4月に結成(会員約130人)。画家や弁護士、労組役員、青年、住職ら15人が呼びかけ人・世話人に名を連ね、戦争法廃止の署名運動、沖縄の新基地建設反対運動に連帯する集会や憲法の学習会などを企画してきました。

 毎月19日は、「西京九条の会連絡会」と合同の宣伝を阪急「桂駅」西口で、29日は生協店舗前でネット独自のアピール行動に取り組み、ニュースも毎月発行しています。

 10月末の世話人会で、統一署名の全国目標「3000万人」にふさわしい目標を議論し、洛西(ニュータウン地域)の有権者約2万3000人の投票率60%想定の過半数にあたる7000人をめざすことにしました。

■「署名ポスト」提供呼びかけ

 さっそく、「3000万署名」推進特集号ニュースを作って、署名の意義を知らせ、目標達成に向けた具体的な行動を提案。署名の協力と合わせて、記入した署名用紙を個人宅で預かる「署名ポスト」の提供を呼びかけています。

 19日の定例宣伝では、30分の行動で26人が署名に応じました。事務局の細川晴良さん(69)は、「選挙後の署名への反応は良い。改憲への関心が広がっているように感じる」と手応えを得た様子です。

 「目標の達成には、正念を入れた取り組みが必要」と気を引き締めるのは、事務局長の加門憲文さん(65)。安倍政権が改憲の国会発議を強行したとしても、国民投票では否決されるという世論を広げる署名の重要性を強調し、「自分の周りでどれだけ署名を集められるかがポイント。だれの子どもも殺させない、どの子にも武器を持たせたくない、の声を広げていきたい」と話しています。

(写真=のぼりやプラカードを掲げて、署名を呼びかけた阪急桂駅西口での「19の日宣伝」

(「週刊京都民報」11月26日付より)