■久御山町遺族会会長/改憲・安保法制容認の「希望の党」は第二自民党

 父は敗戦の前年、私が4歳の時に、激戦のインパール作戦で亡くなりました。この作戦で18万6000人が戦死や戦病死し、父をはじめ約4万5600人の兵士の遺骨はいまだに、家族の元に戻ってきていません。私たち遺族にとって戦争はまだ終わっていないし、9条改憲を明言する安倍政権には、どうしても退場してもらわなければとの思いです。

 しかし、安倍政権に対決する政党は、「希望の党」ではないでしょう。改憲、安保法制容認という点では安倍政権と何ら変わらない、第2自民党でしかありません。

 市民と野党が共闘して安倍政権を倒そうと交わした合意について、民進党が小石の様に簡単に捨て去ったことについては、本当に腹立たしい思いです。

 政局は混とんとしていますが、希望はあります。共産党と社民党との共闘が実現し、共闘できる可能性の大きい「立憲民主党」が結成されたことです。共産党は、共闘の立場に立つ政党、議員、候補者との連携を呼びかけています。安保法制廃止、立憲主義回復という共闘の大義を堅持して、辛抱強く市民や政党との共闘の発展のために大いに力を発揮してほしいと思います。