憲法9条を吟ずる革新的吟詠組織「新興吟詠会」は10日、京都市下京区の京都「しんらん交流館」ホールで第39回全国大会を開催し、活動報告、活動方針、新役員選出を採択し、4月に再建した京都支部へ会旗を贈呈しました。

 「共謀罪法案を許さず、なんとしても憲法を守り平和な日本を」と中田進・副会長があいさつ。
 会歌合吟、加藤禮子会長(今年2月死去)への黙祷に続く活動報告で園部道香・事務局長は、「戦争する国」へと暴走する安倍政権の危険な流れを阻止しようと主権者・民衆が立ち上がるもとで、「革新正義の新興吟詠会へ全国的に注目と期待が広がっている」とし、「民衆の心を詠うことが一層重要」と指摘しました。

 活動方針で同氏は、▽憲法9条、「詩経」、白居易の詩文集「白氏文集」、菅原道真の漢詩集「寒早十首」「叙意百韻集」の学習と吟詠▽漢詩の創作▽会員と機関誌「友」の拡大▽自由と平和・民主を守るために吟詠界の交流、懇談、共同の推進▽来年の40周年定期大会、40周年記念集会の成功―などを提起しました。

 選出された新役員は次のとおり(敬称略)。
 会長=中田進(新)、副会長=天川昇、富阪實、芦原サカ江、笠原保正、事務局長=園部道香(=以上再)。