共謀罪反対を呼びかける手書きポスターやビラを作り、一人でも配布している人がいます。北区上賀茂在住の彫刻家・北波紀子さん(63)。13日には花見でにぎわう植物園西の半木の道に立ちました。

 「共謀罪って知ってますか? 安倍首相はオリンピックのために必要というのですが、中身はテロと全く関係ない、国に意見する者を取り締まる法律なんですよ」などと声をかけながら手渡します。散歩に来た80代の女性二人は「テレビでやってたけど、共謀罪ってうさんくさい」「アメリカの爆撃にすぐに賛同ってね。安倍さんに任せてたら戦争に持っていかれる」と対話が弾みます。「大事なことだ。ご苦労様」と声をかける男性も。

 まずは事実を知りたいと京都弁護士会の学習会(1日)に参加。講師の弁護士から「学んだことを広めて欲しい」と言われ、さっそく家に同会主催の16日の集会ポスターを掲げました。

 「法案が通ってからでは遅い」と仲間が文字を、北波さんが絵を書き、1000枚を印刷。12日から仲間らとまき始めました。毎日時間を作り、人が多いところを選んで約1時間余り、道行く人に話しかけています。

 「今、萎縮したらアカン。沖縄の基地反対の闘いで逮捕・拘留された山城博治さんの事件は他人ごとじゃない。みせしめのようにして物言わぬ市民を作ることが目的ですから」

(写真=手書きのポスター、ビラを持つ北波さん)

(「週刊京都民報」4月23日付より)