20160707-0120160707-02 10日投票の参院選で、「野党共闘勝利・日本共産党躍進」「京都選挙区での大河原としたか候補の勝利」を目指して多くの市民が立ち上がり、ともに選挙戦をたたかっています。その一人が、京都市山科区で小規模デイサービスの所長を勤める石田哲夫さんです。

 石田さんは今回初めて、演説会で応援弁士を務めました。大河原候補が発表した「介護保険制度の抜本的見直しを求める」提案を読んだことがきっかけです。「大河原さんは、私たち介護現場で働く者に寄り添い、より良い介護をしたいとの私たちの思いを理解してくれる人だと痛感した」と言います。「大激戦の選挙で、なんとしても自民党に打ち勝ってほしい。国会に送り出すため、私も頑張りたい」と話します。

 先日の大河原候補個人演説会での石田さんの訴え(要旨)を紹介します。
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 安倍政権は、「介護離職ゼロ」などを言っていますが、とんでもありません。昨年4月の介護報酬改定で、報酬の大幅削減が強行されました。この改定で、事業所を閉鎖するところも出てきています。デイサービスの半数以上は小規模デイサービスです。当初、国は医療の受け皿として小規模デイサービスを進めていました。ところが、もう小規模デイサービスは必要ないので、認知症対応とか機能訓練に特化しろと言うのです。

 しかし、国が言うように本当に必要ないのでしょうか。私たちの所では、認知症がきつくて暴力的になり、ほかのデイサービスでは受け入れてもらえなかった方なども受け入れてきました。最初は大変ですが、利用者の方と向かい合って対応していけば、利用者の方も落ち着いてきます。例えば、利用者の一人で統合失調症の方は当初、家に閉じこもりの状態で、お迎えに行っても休むことがずっと続きました。それでも少しずつ利用が増え、他の利用者さんたちから「今日は来れて良かったな」「また次も来ような」と声をかけてもらい、今では週2回の利用が定着しています。みんなと一緒にゲームをしたりして、笑顔が見られるようになっています。

 小規模デイサービスは高齢者の「地域での居場所づくり」に必要なものだと実感しています。介護報酬削減は小規模デイサービスほど影響は大きく、経営的にもまた利用者の居場所を奪う点でも、絶対に許すことができません。

 大河原さんは府内の介護事業所を回り、介護保険制度の提案をまとめて、各地で報告をしています。すばらしい内容です。中でも私は嬉しかったのは次の文章でした。

 「私が事業所を回って一番感じているのは、事業所を運営するみなさんも、働いている職員のみなさんもとても良心的な人ばかりということです。決してものすごくもうけたいとか、ものすごくいい待遇で働きたい、そんなことを願っているわけではなくて、自分たちは高齢者のために、高齢者の人生の最後を人間らしく生きてもらうために役に立ちたいということです」

 私たち介護現場で働く者を理解してくれる大河原さんを、みなさんと一緒に国会に送り出したい。日本共産党の躍進で介護崩壊を止めましょう。ともに頑張りましょう。