20160609-0220160609-01  目前に迫った参院選(22日公示、7月10日投票)で、日本共産党の躍進と大河原としたか候補の勝利を勝ち取ろうと、日本共産党京都府委員会は9日夜、同党の志位和夫委員長を迎えた演説会を京都市左京区の、みやこめっせで開きました。会場は、立ち見が出る3900人の参加で熱気にあふれました。

 「日本の命運がかかった選挙。戦後かつてない歴史の分かれ道にある」と切り出した志位委員長は、安倍政権が憲法違反の戦争法を強行したが、同時に、新しい市民運動の発展とそれに押された野党共闘が前進したことを「日本の未来の希望」だと強調しました。

 そして、参院選の目標として、▽野党と市民の共闘を成功させる▽日本共産党の躍進―の2つを指摘。32の1人区すべてで野党統一候補が実現しただけでなく、国民生活と民主主義にかかわる幅広い分野で4野党の「共通政策」が発展したことを紹介し、自民に勝つために本気で結束し、勝利に全力をあげると決意を表明しました。

 日本共産党として、比例代表850万票以上の獲得で市田忠義参院議員(比例代表候補)を含む「ベスト9」の当選、改選数2の京都選挙区で大河原候補の勝利を訴え。京都で自民党を落とし、野党で2議席を得た1998年の参院選の経験に触れ、京都での勝利の鍵が、比例30万・第1党の目標を実現することにあると強調しました。

 参院選の争点について志位委員長は、「アベノミクス」の是非は選挙戦の大争点の一つだが、この問題だけに争点をせばめるわけにはいかないとし、「安倍政治全体にノーの審判を下し、チェンジの意思を示す選挙にしよう」と呼びかけ。

 戦争法強行後、初の国政選挙で、「憲法破りの政権に退場の審判を下そう」と力を込め、同日発表した「力あわせ、未来ひらく―日本共産党の参院選政策」にもふれて、経済に民主主義を確立する「3つのチェンジ」と、原発や沖縄問題など、国民の声に耳を傾けない強権政治に対する日本共産党の対案を紹介。その上で、日本共産党の値打ちを3点あげて、「国民の力で新しい政治、政府をつくろう。その大きな流れを京都から」と訴えました。

 市田副委員長・参院議員(比例代表候補)、大河原としたか京都選挙区(改選数2)の両候補が決意を表明。渡辺和俊府委員長、穀田恵二衆院議員・国対委員長、井上哲士、倉林明子の両参院議員も勢ぞろいし、参加者の声援にこたえました。

 演説会では、ジャーナリストの守田敏也さん、大学生が日本共産党と大河原候補への期待を語ったほか、ビデオメッセージの形で、浜矩子、岡野八代、白井聡、中野晃一(「立憲デモクラシーの会」呼びかけ人)ら大学教授、シールズや安保関連法に反対するママ会@京都のメンバーらからの言葉が紹介されました。