20160320-01  日本共産党京都府委員会は20日、京都市下京区の京都タワー前で志位和夫委員長を迎えた街頭演説会を開きました。約4000人の市民が詰めかけ、参院選での野党共闘の勝利、日本共産党の躍進と大河原としたか京都選挙区候補の必勝を勝ち取ろうとの熱気にあふれました。

 志位氏は、参院選の対決構図について「『自公とその補完勢力』対『5野党プラス市民・国民』だ」と述べ、日本共産党は▽野党共闘の成功▽日本共産党の大躍進―の2つの目標に挑戦すると表明しました。前哨戦となる衆院京都3区の補欠選挙について触れ、「民主党が共闘を拒否しているもとで、日本共産党が『5野党合意』を誠実に実行し、大局的立場から自主投票を決めた」と強調し、「これこそ『野党は共闘を』との市民の声に応えた道理ある態度ではないでしょうか」と訴えました。
 その上で、「日本共産党の躍進は国民への責任と肝に銘じて、参院選の比例で850万票、8人以上の当選、複数区全てで議席獲得をめざして頑張りぬく」と述べ、「京都の共産党は全国一強い。その京都選挙区で必ず大河原候補の勝利を」と訴えました。

 続いて、志位氏は戦争法が29日に施行されることで、▽自衛隊が戦後初めて「殺し、殺される」危険が現実のものになる▽立憲主義の破壊―の2つの問題を告発。加えて、安倍首相が「緊急事態条項」の新設を挙げ、憲法9条2項の改定を公然と打ち出していることを指摘し、戦争法廃止・立憲主義回復という希望ある道に進むのか、解釈改憲に続く明文改憲で戦争国家、独裁国家への転落か―日本の政治は文字通りの歴史的岐路に立っていると訴え。「自民、公明とともに『おおさか維新』が改憲の突撃隊になろうとしている。絶対に負けられない」と力を込めました。

 併せて志位氏は、暮らしと経済、原発問題を取り上げ、「どの問題でも、安倍政権の暴走が破たんしつつある」と指摘し、「日本共産党の躍進で、安倍政権の暴走に終止符を打ち、政治の転換を図る選挙にしよう」と訴えました。

 最後に志位委員長は、参議院選でなぜ日本共産党が躍進することが大切か、日本共産党の3つの値打ちを紹介。第1に、安倍政権の暴走に確かな足場をもって対決し、転換の展望を示す党。第2に国民の共同、野党の共同を何よりも大切にし、共同の力で政治を変える党。第3に、安倍政権に代わる責任ある政権構想―『「国民連合政府」を提唱する党。この値打ちを挙げ、「日本共産党の躍進で、国民連合政府』への扉をこじ開けよう。立憲主義、民主主義、平和主義貫く新しい政治、すべての国民の『個人の尊厳』を守り、大切にする社会をつくるために力をあわせよう」と呼びかけました。

 大河原候補は、「13年間の弁護士活動を通じ、この国で当たり前に働き、暮らしていけることができなくなっている実態を数多く見てきた」と述べ、「非正規雇用では生活が成り立たず結婚もできない。普通に働き、暮らしているける社会の実現へ、ぜひとも国会に送ってほしい」と訴えました。

 ゲストスピーチをした岡野八代・同志社大学大学院教授は「憲法破壊の安倍政権を批判してきた者として、5野党共闘を実現してくれた共産党にエールを送りたい」と述べ、「安倍政権打倒へ大きく立ち向かう共産党を応援したい」と述べました。
 「安保関連法に反対するママの会@京都」の西郷南海子さんは「あと10日後には、安保法制が施行され、子どもたちが人を殺すことになるかもしれないことに耐えられない。人の痛みを分かる人を国会へ送りたい」と訴えました。
 毛利崇弁護士は「政治家の役割は、市民の声に耳を傾け、寄り添うことだ。大河原さんは、市民の困っている問題を解決するため手弁当で仕事してきた、政治家に最もふさわしい人だ。必ず当選させてほしい」と呼びかけました。