20150729-02 京田辺市内にある小中学校に子どもを通わせる保護者有志が「戦争法案」を阻止するために立ち上がろうと、「学び、何ができるかを考える集まり」とした集いを行っています。7月26日には、岡野八代同志社大学教授(京都憲法96条の会代表)を招いた集いを行いました。

 集いは、保護者の1人でもある中里見博徳島大学准教授が呼びかけて行ったもの。

 この日は、「京都憲法96条の会」と共催したもので2回目。市民20人が参加しました。2008年に、米軍のPTSDの実態とPTSDが解明されてきた歴史について解説したNHKスペシャル「兵士はどう戦わされてきたか」を上映し、参加者とゲストの岡野教授でトークしました。

 参加者からは、「軍隊は人間を人間として扱わない」「日本の若者が戦場に向かうとなれば、どんな社会になるか」と不安の声が上がりました。岡野教授は、「人間は生きているだけで価値があり、その価値を保障するのが国家の役割。これが立憲主義の基本」と指摘したうえで、「人間性を壊すのが本質の軍隊と憲法はそもそも合わない。軍隊を否定する日本国憲法を、戦争法案で壊してはならない」と語りました。

 中里見さんは、「今後も市民同氏の話し合いで理解を広げながら、少しでも政治に声を上げる人を増やしていきたい」と話しています。