20150709-03「京都の定時制・通信制教育を考えるみんなの会」(略称・京都定通みんなの会、林五月会長)はこのほど、第21回総会を左京区の教育文化センターで開きました。

 会の20年の活動を継承しながら、夜間定時制の魅力と役割を広める活動に加え、▽新たに開設の昼間定時制高校や通信制教育の現状を学習し、提言する▽京都府、市両教育委員会への申し入れ、開かれた教育行政を求める運動をすすめる―など15年度の活動方針を確認しました。

 来賓あいさつで、今年の府立高校定時制の現状にふれた府立高教組の長尾修書記長は、今年開校の清明高校(単位制の昼間定時制)との定員調整として、鴨沂高校の定員が60人も削減されたが、清明高校には定員の約3倍の応募があり170人を超える不合格者が出たことをあげ、「削減の必要があったのか府教委に求めたい」と述べました。

 市立高教組の堀徹也前委員長は、市教委が定時制高校(現2校)の単独校創設を検討していることを指摘。「希望する子どもにとって通いやすい地理的環境や規模などの検討が必要ではないか」と話しました。

 高校への進路指導を担当する京都市内の中学校教師が、高校選抜制度の変化と生徒の進路選択の現状、定時・通信制高校に進んだ生徒のその後の成長について報告。参加者で意見交流しました。

 新役員は次の通り(敬称略)。会長=林五月▽副会長=後藤淳子▽事務局長=説田三保(いずれも再)。