20150701-01 中国河北省出身の書道家で京都市でも教室を開いている李銀山氏(48)の個展が京都市上京区の京都府立文化芸術会館で開かれています。4日まで。

 中国で「五筆和尚」と呼ばれる弘法大使の書を模写したものや、中国各時代の書聖の書体をもとに編み出した作品など約30点を展示。また、希望者には好きな文字1字をその場で書いてもらい、プレゼントとして持ち帰ることができます。

 中国の師範学校で書を学び初め、教室を開始。地元で全国書画展を開催し、個展のため来日。2002年、芸術家ビザを取得し、翌年日中古墨書道友好協会を設立しました。

 日中戦争で祖母をなくし、親類からも戦時中の日本軍の蛮行を聞かされていたため、当初は日本に対していいイメージは持っていませんでした。請われて来日し、書を教えると、すぐに打ち解け、日本人に対する印象が変わったと言います。
 「今、日中関係は厳しい状況にありますが、自分の子どもに戦場で死んで欲しいと思う親はいません。どこの国であれ庶民は誰も戦争をしたくないです。書を通じて日中の友好を進めたい」