「京都・まちづくり市民会議」と「岡崎公園と疏水を考える会」は10日、門川市長に対して、岡崎公園(京都市左京区)の再整備工事に伴う同公園内の樹木伐採を行わないよう求める緊急の要望書を提出しました。
 市が進める岡崎公園(京都会館東側~グラウンドにかけて)の再整備工事にあたり、大量の樹木を伐採する計画がこのほど明らかになったため行ったもの。
 市によると、サクラは30本中7本を移植、17本を伐採、シダレザクラは7本中2本、モミジは20本中16本をいずれも伐採する予定。グラウンド付近の「ドングリのなる木」もすべて伐採されます。伐採後にはマツを植え、平安神宮へつながる“参道”のような仕上がりにする計画です。
 京都市は昨年12月の市議会で、再整備事業の前提となる「神宮道一部廃止条例」の審議の際に「すべて伐採するわけではなく、公園部分のサクラ、モミジ、広葉樹、イチョウ、ドングリがなる木などしっかり残す」と答弁していました。
 1月20日に工事業者が植栽工事の通知を行ったことで“伐採計画”が発覚。市は同公園一帯がゴール地点となる京都マラソン(15日)終了後の17日から伐採工事を行う計画です。
 日本共産党のとがし豊市議は「今回の計画は、当初の説明や市議会での答弁からも大きくかけはなれています。大切な樹木を守るために力を尽くしたい」と話しています。(T)