戦争と平和を語る秋のつどい 「宇治みむろ9条の会」は16日、宇治市の三室戸寺近くの明星町集会所で「戦争と平和を語る秋のつどい」を開催しました。
 つどいは、世話人の池田さんの司会で始まり、村西正良さんの「憲法9条・五月晴れ」など数曲の歌のあと、京都年金者組合の山崎彰委員長が開会あいさつ。世話人の岸加代子さんが「へいわって すてきだね」という小学生の詩を静かに優しく朗読しました。
 最初に京都府原爆被災者の会の濱村巧さんが、幼い頃の長崎での被爆体験を話しました。3歳の時、爆心地から2キロで被爆、瞬時におばあさんが覆いかぶさってくれたために命拾いをしました。そのおばあさんは5~6年後に白血病で亡くなりました。教師だった濱村さんは、今、子どもたちに被爆体験を語り伝えるかたわら、「たくさんの犠牲となられた人たちのおかげで今の平和がある、三度原爆や戦争による悲劇が子どもたちの上に起こらないよう被爆体験を語り継ぎたい」と述べました。
 次に、80歳を超えてなお現役で看護師を続けている太田輝子さんが、15歳の時の被爆と被爆者救護の筆舌に尽くせない体験を涙ながらに切々と語りました。写真や絵画では見ることができない、驚くような体験談は、会場で聞き入る皆さんに原爆や戦争のひどさを実感させるに十分な内容でした。太田さんは、「秘密保護法や集団的自衛権行使の容認など、戦争前夜のように思えてならない、(憲法改悪など)戦争に結び付くいかなる動きも認めてはならない」と強調しました。
 最後に、世話人の宮川さんが自らの戦争体験を交えて閉会のあいさつを行いました。
 「みむろ9条の会」は、事前に世話人による3回の打合せと1600枚の宣伝ビラを配布。参加者は、口々に「凄く生々しい話やった、あんな戦争を二度と起こさないために、12月の総選挙では、今では、共産党を勝たせるしかないね」と話していました。(平林)