平和について学ぶ六人部のつどい 「第4回戦争と平和について学ぶ六人部のつどい」が6日、福知山市芦田均記念館で開かれ、福知山9条の会代表の宮本平一弁護士が「くらしと憲法~閣議決定で憲法を変えていいの?」のテーマで講演し25人が参加しました。
 講演では、戦争がもつ人権否定や惨禍の実態をくらしの視点から解明し、歴史から学ぶことの大切さを強調しました。また、憲法前文の朗読が行われ「芦田修正」などの秘話も紹介しながら、世界の宝である9条の持つ意味や役割を明らかにしました。そして、9条を守り集団的自衛権行使の「戦争をする国」を許さないために、「誰が何のために」「誰が利益を得て誰が被害を被るのか」など分かりやすい視点を紹介しながら“お茶の間学習”などを工夫して取り組もうと呼びかけました。
 事務局から第3回つどいの記録集(軍需工場化~郡是萩原工場での女工体験)の完成と芦田均氏の生家である芦田均記念館での開催について、憲法が公布された後の普及会会長が芦田均氏であったことが紹介され、「歴史から学ぶという点で意義がある」と強調しました。
 交流では、学徒動員中広島で被爆し帰郷した後教師になった芦田晃さんが「新憲法ができた時、この素晴らしい憲法の下で生きていくんだと、胸が熱くなった。1日でも長生きして核兵器廃絶のために頑張りたい」と話しました。また京都での「平和おどり」復活の経過が紹介され、おどりのDVDが上映されましたが、藪見泰子さんは「講習会をもち、10月26日の福知山平和健康まつりで『平和おどり』を披露し、『戦争する国は許さない』の決意を示したい」と話しました。
 「木の葉のように焼かれて」「少女たちの『出陣』」の紹介や原爆パネル写真が展示され、「戦争体験の記録化とともに、これまで読んだ家にある沢山の作品を若い人に読んでもらう工夫が大切」などの感想も出されました。(山本賢二)