バス問題学習 福知山市のバス問題を考える学習会が3日、同市の成和コミュニティセンター で開かれ、市内7地域から40人が参加しました。「全豊富にバスを走らせる会」(藪見泰子代表)が主催したもの。福知山市生活交通課と京都交通(株)から担当者が出席しました。
 学習会は2回目。一昨年に豊富地区を走っていた京都交通の福知山駅発小牧線の13時50分のバスが廃止となり、午前中に通院や買い物をした後帰宅しようとしても16時5分まで待たなくてはならなくなり「とても不便になった。何とか元に戻して欲しい」という利用者の声が出たことがきっかけです。
 学習会では、生活交通課から「地域のために地域で支える公共交通」と題してプロジェクターを使って、市内バス路線(7事業者29路線)の利用状況や利用促進の取り組みなどを説明。民間バスの市民病院への乗り入れ、2ルートのまちなか循環路線バス運行(1路線200円均一)、高校生通学定期券補助、敬老乗車券事業(75才以上の市民でチケット3000円/冊を500円で1人3冊まで)の開始等で全体的には利用者の減少に歯止めがかかりつつあると報告しました。
 京都交通は「負のスパイラルから抜け出すため、市民の要望を一つひとつ検討していく」と話しました。
 懇談では、「高齢者としていずれ免許返納を考えている。その時はバスを利用したい」などの感想が出されました。昨年通学中の中学生が交通事故死するという痛ましい出来事があったことから、子どもを地元の学校に通わせる母親からは「怖くて子どもの付き添いができない。バス停を増やしバス利用ができないだろうか」との訴えや「何とか利用者の立場に立った時刻表に」「バス停までの送迎バスを」などの要望が出されました。また、「自主運行バスの理事をしているが、運営は四苦八苦。学習会は非常に参考になった」「人口増の地域でも一人暮らしや高齢者を中心に『買い物難民』の問題が出ている」などの意見が出されました。生活交通課から「安心して利用できるバスを走らせるための連携を今後も大切にしたい」との考え方が示されました。
 「会」では、これまで市との話し合いや京丹後市の200円バスの体験乗車、市長との懇談、まちなか循環バスの体験乗車等を取り組んできましたが、今回の学習会をもとに地元自治会との連携、利用者の要望の集約、市との話し合いなどを取り組むことにしています。
 日本共産党の足立進議員が参加し、激励しました。(山本)