20140310-01.jpg 寒さも少し和らいだ9日午後、伏見地区労と伏見ふれあいユニオンが大手筋商店街の一角、納屋町通りの寺院門前で東北物産展を開店しました。3.11東北大震災から3年目を迎えましたが、被災した人々の暮らし生活はまだまだ困難を極めており、支援を一層強めなければならない状況です。そんな中、地区労やふれあいユニオンは3.11直後、京都にいながらだれでも支援が出来る取り組みと考え、いち早く取り組まれたのが物産展。東北3県から直送してもらった海産物を中心とした物品販売は今回で7回目になります。
 物品は、宮城県から牛タン、テールスープ、各種笹かま、さんま生姜煮、味付のり、さば味噌煮、スダレいか、天然岩のり他、岩手や宮城の被災作業所からは杜ドーナツ各種、かりんと多種、復興缶詰や湯葉入りトマトカレー、牛タンかれー他、福島県からは喜多方ラーメン(味噌味・醤油味)など約19品目30種類です。今回も現地からの仕入れ値での販売ですからとても安価での販売です。購入した人の義援金は総て現地に送付されます。
  スタッフの半数の若者14人が販売、宣伝、会計係と手分けして店を開きました。散策する人や買い物客がさっそく寄ってきては品定めしてたくさん買っていました。3時間の予定が2時間も経ないうちに完売。納屋町商店街のゆるキャラ「なやまっち君」も来店しての応援もあって、終始活気があり明るい店舗でした。
 袋いっぱいに買い込んだ女性は「ええことしたはる。賛成するわ。15歳の時に西宮の工場に動員された友達が空襲で死んで、ほんまに悲しかった。災害も同じや。ちょっとでも助かるのやろか」と堰を切ったように話していました。
 主催者チーフの飯田昌深さんは「けっして多いと言えない義援金ですが、意義有る取り組みと思っています。これからも被災地へ震災を風化させない思いを届けたいです」と今後の決意を述べていました。(仲野良典)