京都平和遺族会市民講座 「平和を願い戦争に反対する京都戦没者遺族の会」(京都平和遺族会)は2日、京都市左京区で第24回総会と「市民講座」を開きました。
 「市民講座」には89人が参加。大橋正夫さんが「沖縄戦で戦死した父―沖縄戦の概要と父親の戦歴について」をテーマに報告したあと、大阪市福島区在住の海江田登美子さんが「7歳の少女の逃避行」と題して話しました。海江田さんは那覇で空襲が始まった1944年10月10日から避難し、米軍の艦砲射撃開始(翌年3月)から終戦で米軍の捕虜になる(8月)まで食べ物も無いなかで逃げ続けたと言います。「安倍さんの頭の中はA級戦犯のおじいさんのことでいっぱい。みなさん、沖縄の苦しみを忘れないで欲しい」と結びました。
 参加者から「沖縄戦体験者の話を初めて聞けて良かった」などんと感想が寄せられました。遺族会への加入者もありました。
総会では、戦争で夫や父、兄弟を亡くした会員が「最近の状況は、日本が再び戦争をする国へ進んでいるような気がする」「私たちの父親の命を侵略戦争の犠牲にさせたA級戦犯を合祀した靖国神社の参拝を強行した安倍首相を許せない」などと発言。「戦争する国への暴走を許さず、憲法に基づく政治を取り戻そう!」とする総会決議を採択しました。
 なお、新役員は次のとおり。○代表世話人=倉本頼一○事務局長=大坪政明○事務局次長=大橋正夫○会計=大橋正夫、今井茂野○会計監査=小林和子。