終い天神 久しぶりの晴天に恵まれた25日、上京区の北野天満宮は京都の締めくくりの恒例行事「終(しま)い天神」でにぎわいました。
 25日は祭神である菅原道真の誕生日(6月25日)と命日(2月25日)にあたる縁日で、「天神さん」として親しまれ、境内には約1000店の露天商が出店して賑わいます。特に終い天神は毎月出店している植木、骨董、古着や衣料店に加えて迎春準備で正月用品専門の露店が所狭しと注連縄(しめなわ)や門松、縁起物の南天、五葉松に枝若松、藪柑子(やぶこうじ)、大中小の葉牡丹、お節食材の棒鱈(ぼうだら)、数子、ごまめ、昆布に荒巻鮭や葉付ミカンなどが並びます。「美味しいで、安くしてる、買ってや」とかけ声が響き、広い境内も近畿一円からの参拝者や買い物客であふれていました。
 桜門では写真のような来年の干支午(馬)の大きな絵馬が架けられ、参拝者が「馬の大きな絵馬や」と見上げました。本殿では受験シーズンを迎えて合格祈願に訪れる中高校生の姿もたくさんみられました。(仲野良典)