秘密保護法強行採決許すな 会期末を明日(6日)に控え、秘密保護法反対の声が全国で空前の規模に広がるなか、自民・公明の与党は5日午後、参院国家安全保障特別委員会で同法案を強行採決しました。同日夜には京都市内で府民有志の呼びかけによる秘密保護法の国会通過を許さない緊急行動が取り組まれ、1200人が「強行採決こそ国民へのテロだ」「秘密保護法許すな」と怒りの声を響かせました。
 行動では、京都市役所前で参加者らがスピーチした後、祇園石段下まで河原町、四条通をデモ行進しました。
 沿道からデモの様子を撮影し、ツイッターやフェイスブックに投稿していた河本真智子さん(33)=飲食店経営=は、「これだけ多くの人が反対をしているのに、強行採決は異常としかいいようがない。私たちが『おかしい』と声を上げることを“テロ行為”と決めつけ、黙らせようとする法律は許せない」と語りました。
 NPO法人「環境市民」代表の杦本育生さんは、法案に反対する環境NPO・NGOが全国で38団体に上っているとして、「環境問題以外のテーマでこれだけ賛同があるのはかつてないこと。政府機関のさまざまな情報をもとに政策提言するNPO・NGOにとってこの法案は命取りになります。たとえ成立しても、市民の上に官僚が立つようなこの法律を発動させないよう声を上げ続けたい」と話しました。