憲法九条実現する党を

毎月9日に京都駅前で反戦を訴えて9年 荒井康裕さん

 毎月9日に京都駅前で反戦を訴えて足かけ9年になります。私の原点は1945年5月29日の横浜大空襲です。地下室にいましたが、父に逃げろと言われ、私は母におんぶされ、目隠しをされ、何度も水をかけられながら逃げました。父とはそれが最後でした。その時の恐怖は心の傷となり、ますます強くなってきています。
 京都の大学へ逃げるように来て、ベ平連(ベトナムに平和を「市民連合」)の活動に参加していました。外で訴えるようになったのは、2005年12月9日。小泉元首相とブッシュ米元大統領が首脳会談し、横須賀港の原子力空母母港化を話し合ったらしいと知ったことなどからです。1人で京都駅前に立ち1時間、反戦と子どもに平和な未来をと若者にも訴えています。7年前からは、5月3日の憲法記念日に掲載される反戦広告をボードに張り、出かける時にいつも持って出るようにしています。
 憲法9条で、戦争をしない、武器を持たないといいながら、すでに自衛隊は武器を保持しています。安倍首相はそれを国防軍にするという。そんなことを言わせてしまうことが情けない。9条を実現することこそが、世界の平和への近道です。戦前から戦争に反対をいい続けて来た共産党も9条実現のため、頑張ってほしい。(「週刊しんぶん京都民報」2013年7月21日付掲載)