中宇治九条の会は19日、第12回憲法集会を開き、「京丹後平和を考える会」の石井内海さんによる米軍基地問題の講演を聴きました。
 「京都に米軍基地はいらない」と題する講演で石井さんは、米軍バンドレーダーの経ヶ岬設置に反対する地元住民の闘いを報告しました。石井さんは、沖縄のような米軍兵士や軍属による犯罪の恐れだけでなく、強力な電磁波を終日発するレーダー周辺海域への立入禁止措置による漁業への壊滅的打撃、住民の重大な健康被害などが懸念されるにもかかわらず、防衛庁は、電磁波の出力や放射範囲等肝心なことは軍事機密を盾に何も説明しない一方、裏では金で反対運動の切り崩しをもくろんでいることなど、かつて関電が行った原発設置のやり方と全く同じだと告発しました。
 集会は、「米軍レーダー基地配備の中止を米国と日本政府に求める申し入れ」を京都府知事と京丹後市長に行うことを参加者の拍手で確認。参加者の関心は高く、多くの質問や意見が寄せられ、約1万4000円の支援金が集まりました。(櫻井昇)