日本維新の会の橋下徹共同代表・大阪市長の「慰安婦」問題の発言に対し14日、労働組合や民主団体などは抗議の声を上げています。
 京都自治労連、府職労連、京都市職労の3労組の女性部長は連名で抗議声明を発表。大阪市議会で「慰安婦」問題の早期解決を求める意見書が採択(2010年)されていることを指摘し、「橋下市長の発言は、驚くべき歴史認識、人権感覚の欠如を示すもので絶対に許すことはできません。ただちに発言を撤回し、歴史的認識を真摯しんしにただすとともに旧日本軍『慰安婦』とされた女性の人権を幾重にもふみにじったことへの謝罪を」と強調しています。
 京教組女性部も抗議声明を発表。戦時の性暴力を肯定する発言について、「公人としての資格がない暴言である。発言をただちに撤回し、女性の人権を踏みにじったことへの謝罪を強く要求する」と訴えています。
 京都母親連絡会は大阪市に抗議文を提出し、発言について「女性に対するこれ以上ない差別発言であり、人権を冒涜ぼうとくするものです」と指摘。「体に鞭打って謝罪と保障を訴えておられる元慰安婦の人たちに、そして全世界の人たちに、こころから真摯に謝罪を求めます」と述べています。