しゃぼん玉パレード 学生有志による実行委員会が主催する「しゃぼん玉パレードin京都 第4弾」が12日行われ、自分たちの吹くしゃぼん玉と音楽隊のセッションに彩られながら、約100人の参加者が円山公園(東山区)から京都市役所(中京区)まで行進しました。通行人からは「なんやあれ」「デモ?」「原発や」といった声が寄せられたり、カメラを向ける人もありました。
 シュプレヒコールを行わずに脱原発を訴えるこの活動は、幅広い層の気軽な参加を期待した試みです。楽器演奏が披露され、交流会も行われました。
 参加した男子学生(18)は、「しゃぼん玉を吹いていると、道行く人も楽しげに見てくれる気がする。シュプレヒコールで訴えたいという気持ちも大きいが、こういった気軽な活動も大切だと思う」と話しました。女子学生(19)も「怒りではなく陽気さが前面に出ていて、平和な雰囲気ができているのがいい。様々な人を脱原発運動に巻き込むために、続けて参加していきたい」と意気込みを語りました。
 鳴り物の鍋を片手に「音楽と交流会で盛り上がるのが参加の醍醐味」と話した男性(47)は、「大飯原発を再稼働して、かたや電気料金を値上げする。身銭を切ろうとしない関西電力にはいい加減にしろと言いたい」と語気を荒げました。ドラムを演奏した30代の男性は「セッションは楽しいし、いろいろな考えを持つ人がシンプルに参加できる場は貴重だ。ただ、脱原発というメッセージがデモを見た人に伝わっているのかは、常に顧みなければいけない」と語りました。
 「反原発運動では少数派かも知れないが、保守派を自認している」と前置きした男性(40)は、「国土を汚染する原発には反対」と訴えました。主催者の制作したチラシには、「みんなそれぞれ違うから。そしてだからこそ話し合いたい」と呼びかけられています。(柊直智)