新婦人伏見支部50周年フェス 新日本婦人の会伏見支部の結成50周年記念フェスティバルが11日、伏見区呉竹文化センターで開催され、140人が集いました。
 秋山啓子支部長が開会あいさつで「今日の集いは、いま平和憲法を改悪されようとする情勢の中、50周年を迎えて平和の価値、新婦人の価値を再確認する集まりです」と述べ、多くの先輩たちが築きあげ進化してきた新婦人の歴史について、「永年会員さんから直接その貴重な歩を生の声で語ってもらい。今日はゴールでなく節目としてこれからどう歩んで行くのかを見極めてみんなご一緒に頑張ろう。そして新しい仲間をいっぱい迎えて1000人の伏見支部をつくりましょう」と訴えました。
 森下総子府本部会長が「新婦人50年のあゆみ」と題して記念講演。森下さんは『新日本婦人の会京都50年のあゆみ』と『新日本婦人の会の50年』の2つの本を紹介しながら歴史を簡潔に述べました。「自民党が掲げる憲法改悪案はまさしく明治憲法そのものであり、女性を再び国防組織に組み入れて戦争に駆り出すものである」と指摘。「大日本帝国憲法下の58年間の約半分近くは戦争をしていたのです。戦後日本国憲法下の66年間、戦争はゼロ。そして、主権は国民であり男女平等の平和憲法です。家父長の帝国憲法に戻してはならない」と厳しく批判しました。また、戦後の公選制の教育委員の中での進歩的な女性の果たした役割や核兵器廃絶運動での役割、そして新婦人結成の動機と呼びかけや国際的な女性の解放や権利確立の歴史についてもふれ、今日の日本での女性が置かれている厳しい状況や問題などについても話しました。
 伏見支部長を長く務めた宮川芙壬子さんが闘いと運動のあゆみなどをのべ、メッセージとトークがありました。また新婦人府本部の創設などに献身的に活動した中井あいさんの映像が紹介されました。(仲野良典)