Xバンドレーダー現地視察 航空自衛隊経ヶ岬分屯基地(京丹後市)への米軍「Xバンドレーダー」配備問題で、日本共産党の井上哲士参院議員、倉林明子参院京都選挙区候補は1日、京丹後市議、宮津市議、伊根町議らとともに、京丹後市など周辺3自治体の首長らと懇談し、同基地内を視察しました。懇談では、情報不足への戸惑いや、住民や漁業への影響などについての懸念が相次ぎました。
 一行は、宮津市の井上正嗣市長、京丹後市の大村隆副市長、伊根町の小西俊朗副町長らと懇談しました。
 京丹後市の中山泰市長や分屯基地周辺の区長らは、3月末に同レーダーが既に配備されている青森県つがる市の視察を行いました。大村副市長は、視察の結果について「(民家との距離など)条件が全然違う。民家が近いので、騒音はどうかなと思う」と話しました。分屯基地が攻撃の対象になる危険性や治安の悪化などの不安を述べ、「設置場所も(米軍や関係者の)住居の場所など、何も分からない」と話しました。井上議員が「踏み込んだ質問には、米軍の運用上の問題や機密と言って答えない」と述べると、副市長は「国会で踏みこんだ質問をして頂ければ」と応じました。
 宮津市は、京丹後市の次に分屯基地に近い市街地です。井上市長は、市街地を訪れた米軍関係者による、事件事故への懸念を示し、「住民の安心安全が守られるよう考えたい」と述べました。また、「レーダーについて分からないことが多い」と話したのに対し、井上議員が、「安全だという結論だけでなく、徹底した説明が必要ですね」と応じると、「当然必要です」と答えました。
 レーダーの照射方向の海域には浦島漁場があり、伊根町の蒲入地区の漁業者は同漁場へ漁に出ます。同町の小西副町長は、「地区からは漁業への影響について不安の声がだされている」と紹介し、「突然の報道で驚きました。まだまだ情報収集の段階で、(配備について)判断できる状況ではありません」と話しました。
 日本共産党の吉田さゆみ5区国政委員長、光永敦彦府議らが参加しました。