井手町学習会 日本共産党井手町支部(川西茂支部長)は16日、井手町多賀南部公民館で国保問題の学習会を行い、同党の谷田みさお町議が、「3月議会で国民健康保険税の大幅な値上げが強行され、個人にかかる均等割が1人7800円、世帯にかかる平等割が1世帯7200円、合計で単身世帯で15000円、64歳までの夫婦2人で22800円、約21%の増税となった」と報告しました。
 同支部は、最初31%もの大幅値上げを認める国保運営協議会の答申が発表になった際、地域紙「井手民報」ですぐに住民に知らせ、「井手町生活と健康を守る会」が取り組む「値上げ中止を求める請願署名」への協力を呼びかけました。
 2週間で400人分が集まり、署名用紙の片隅に「少ない年金で大変です。がんばってください」などのメッセージが書き込まれているものもありました。
 町は答申から若干の見直しを行い、一般会計から6000万円を国保会計に繰り入れるとともに、来年度以降5年間にわたり毎年1200万円の借入金返済も一般会計から補うことを前提に、値上げ幅を縮小した改定案を3月議会に提案しました。
 谷田町議は「昨年の介護保険料値上げに続き、住民負担増が目白押しの中で、答申より緩和されたとはいえ低中所得層直撃の大幅値上げであり、容認できない」と反対しましたが、オール与党の賛成で可決、強行されました。
 最高限度額を支払っている数世帯を除いて、国保加入者のほぼ全員が値上げとなります。「値上げ中止を求める請願」も不採択となりました。
 井手町生活と健康を守る会の廣瀬壽一会長は、「署名への反響の大きさに驚いています。町も値上げ幅を抑えざるを得なかったのは当然ですが、これでも高すぎます。私たちの請願署名が町議会で不採択になり残念ですが、高すぎる国保税負担軽減へ引き続き取り組みたい」と話しています。 (T)