電機・情報業界での13万人に及ぶリストラ計画に労働者が苦しめられています。京都民報は、大企業側が“クビ切り面談”を行う際の台本、「リストラマニュアル」を入手しました。不当なリストラとたたかう労働相談センターや労働組合は、「面談ではキッパリと『辞めません』と言い切ってほしい。気軽に相談を」と呼びかけています。

セリフ繰り返し42項目のQ&A

リストラ面談マニュアル 同マニュアル(A4、30ページ)は、「部長(面談者)の心得」との表題で「極秘・コピー厳禁」と明記されています。リストラとたたかう「NEC&関連労働者ネットワーク」が数年前に入手したもの。
 面談時の部長のセリフでは、「社内であなたに活躍の場はない」「再就職の支援をする」「(退職金は)他社を大幅に上回る。今しかない」などの「決まり文句」を繰り返すことや、「『クビ』『辞めさせる』『すまないけれど』と言ってはならない」「相手が感情的になったらこう対応する」などシミュレーションが示されています。また労働者側から出される「これは指名解雇か」「私をやめさせたいのか」などの質問・抗議への「想定質疑応答」を42項目のQ&Aで明記しています。(「週刊しんぶん京都民報」2013年1月27日付掲載)