あすを灯すキャンドル・プロジェクト 東日本大震災から1年9カ月となる11日、「被災地を忘れない」という思いを伝えようとキャンドルを灯(とも)すイベントが京都市中京区の誓願寺で行われ、市民ら70人が参加しました。
 このイベントは「あすを灯すキャンドル・プロジェクト」で、今年7月に宮城県東松島市を訪れた京都の保育関係者らが、仮設住宅で自家製キャンドルを制作する女性グループ(バァーバ・キッチン)と出会ったことをきっかけに、全国どこでも誰にでもできる支援として呼びかけたもの。今回、京都含め全国10道府県などで行われ、午後7時15分から15分間、キャンドルを点灯し、被災地への思いをひとつにしました。
 この日は、保育関係者や京都で復興支援に取り組むグループなどが参加。点灯後、リレースピーチがあり、「今キャンドルを灯している全国の人たちと被災地が少しでも幸せな方向に進むよう頑張りたい」「ずっと応援していくという思いを発信し続けていきたい」などと語りました。また、バァーバ・キッチンのキャンドルの販売も行いました。
 今年5月から毎月11日に開催している「福興カフェin京都」を運営する冨岡研吾さん(25)は、「1年9カ月が経ち、一方で忙しい日常があるなかで、被災地への思いが薄れつつあるように感じています。『忘れない』というメッセージを送り続けることが大事だと思う」と話していました。