4日公示され、16日投開票に向けて激しくたたかわれている総選挙。60年間続いた「自民党型政治」を断ち切り、本物の改革に踏み出し、「国民が主人公の新しい日本を」と訴える日本共産党に期待が高まっています。各界各層の声を紹介します。

困った時に共産党あり こくた氏勝利を必ず

 こくたさんに勝利してほしいと応援に駆けつけました。JAL不当解雇撤回裁判のパイロット原告団の団長をしています。
 私たちパイロットや客室乗務員165人は、2010年末、突然整理解雇されました。希望退職に応じなかったという不当解雇です。
 大晦日の解雇で、このままでは正月を迎えられないという時に駆けつけてきてくれたのがこくたさんでした。「困った時に共産党あり」というのはこういうことなんだと感じました。
 会社側は利益を出し、人員削減目標も達成していたことから、当然裁判で勝てると思っていました。しかし、私たちの主張は取り入れられず、経営側の言いなりで、不当な判決が下されました。控訴して裁判闘争を続けています。
 JALの経営破たんの原因は政治と大きな関わりがあります。自民党政権が続けてきた空港の乱造により、飛行機を飛ばささざるを得なくなりました。日米構造協議のアメリカの圧力によって、空港と港や高速道路開発など430兆円もの公共事業が行われたからです。
 また、日米貿易摩擦解消を理由にジャンボ機を100機以上購入させられました。1機200億円です。航空本業以外のリゾート開発やホテル建設、ゴルフ場の会員権を44億円購入、ドルの先物でアメリカに金儲けさせるために2200億円もドブにつっこむなど、政府とアメリカ言いなりで進めてきたことが経営破たんの要因です。
 私たちパイロットや客室乗務員に何の責任もないのに不当なクビ切りは許せません。
 このやり方を進めてきた張本人は前原誠司元国交大臣です。この選挙は、われわれの不当解雇闘争の代理戦争のようです。
 こくたさんは国会で航空業界の規制緩和問題、航空機の整備を中国や東南アジアなど海外に委託し、整備不良が起っている問題などを追及してくれています。
 いま自民党の安倍晋三総裁は憲法9条を変えると言っています。とんでもないことです。憲法9条があるから日本の飛行機は安心なんです。私たちは、兵隊を運ばない、武器を運ばない。アメリカなど戦争をしている国は撃墜される危険性があるけれど、戦争をせず海外で1人も殺していない日本の航空会社は安心なんです。もし憲法を変えたら安心して乗ることができなくなります。
 また、アメリカの軍用機は、日本のどこへ飛んでも許される。こんな国は世界中他にありません。橋の下をくぐろうと、京都タワーを旋回しようが構わない。この不利益の根本には安保条約があるからなんです。
 こんなことを許している国や航空業界では、安全は守れない。空の安全を守るたたかいをしています。なんとしてもこくた議員に勝っていただきたいと思っています。(「週刊しんぶん京都民報」2012年12月16日付掲載)