朗読劇「核・ヒバク・人間」 京都演劇人九条の会は、核兵器や原発による被害をテーマにした朗読劇「核・ヒバク・人間」の公演を8日、京都市左京区の人間座スタジオで催します。本番に向けて稽古に励んでいます。
 朗読劇「核・ヒバク・人間」は、女優の渡辺えりさんらでつくる「非戦を選ぶ演劇人の会」が昨夏東京で上演。脚本を自由に使って各地での公演するよう呼びかけているもの。
 福島第1原発時事故時の福島の状況から始まり、日本に原発が導入された経緯、日本の原発やウラン鉱山の労働者の実態、湾岸戦争などで使用された劣化ウラン弾の被害などを国際的な視野で説明し、国際的視野で人類と核とが共存できないことを説きます。
 京都公演の演出は劇団京芸代表の藤沢薫さん。出演は、劇団京芸、人形劇団京芸、創造集団アノニムなどの俳優、朗読グループ「ことのはや」「春楡一座」のメンバーら約20人。
 稽古では、メンバーが台本を読み合わせるなか、藤沢氏は「解説者であっても、原発は日本の国に仕組まれたものであると、告発するつもり台本を読んで欲しい」などと指示していました。
 福島の農婦を演じる吉田美砂さんは「原発立地の市長が子どもへの被害などをまったく気にせず推進している様子など、今まで知らなかった事実が台本に書かれてありショックを受けました。原発の恐ろしさを知ってもらうためにがんばりたい」と話していました。
 15時、19時。1800円(前売り1500円)。問い合わせ先TEL075・231・3730(同会=京都労演事務局内)。