オペラ用劇場は不要

法然院貫主 梶田真章さん

 京都会館は、岡崎、そして京都のシンボルです。多くの建築家が建物の文化的歴史的価値を主張し、市の建て替え計画について警告を発してします。
 市は、こうした声を聞かずに、建物をなぜ壊すというのでしょうか。解体工事を中止し、神社仏閣を遺すのと同じように近代建築についても保存すべきです。
 世界的オペラを呼ぶための建て替えだと言いますが、市民がどれだけ望んでいるのでしょうか。オペラ専用の滋賀県びわ湖ホールや兵庫県立芸術文化センターなどにまかせたらいいでしょう。
 京都会館は、今のままの市民のための施設であってほしいと思います。(「週刊しんぶん京都民報」2012年9月9日付掲載)