第9次被災地支援 城陽久御山民主商工会は、7月31日~8月4日まで陸前小泉中学仮設集会所、気仙沼鹿折中学仮設集会所でサマースクールを開き、教員、元教員ら20人が参加しました。
 同商工会が今年3月の第7次支援のおり、気仙沼本吉民商の婦人部の役員さんや仮設住宅の子どもの父母の方から子育て、教育の問題での悩み相談や夏休みの勉強会、教育相談会など出来ないかと要請を受け、宇治久世教職員組合、京都退職教職員の会 宇治・城陽・久御山支部に相談しました。退職教職員3人が6月の第8次支援に参加し、気仙沼本吉民商、現地教職員と打ち合せ「サマースクール」の開催を決めました。
 両集会所で子どもたちの夏休みの宿題、紙粘土細工、スライム、アートバルーン、お年寄りも交えて花ふきん、折り紙、モチーフ,ぬり絵などに取り組み楽しいひと時を過ごしました。1日目に参加した人が、2日目には友達をさそい、3日目には、近所の人を誘い参加者は98人になり、1歳半から90歳まで幅広い人たちが交流しました。
 午前と午後の2回、午前のスクールのない時は、1軒ずつビラを持って訪問、その甲斐あって午後のスクールには、子どもが宿題を持って10数人が参加、3日目になるとどんどん宿題を仕上げる子もいました。お母さんおばあちゃんたちもたくさん来てくれました。「津波のときお母ちゃんに助けられた。めったにしない色ぬりだけど心が落ち着く」(80歳男性)、「60年やってきた写真屋です。自宅も店も倉庫も60年の記録もみんな流された、でも今、息子が仮設で仕事を始めています」(90歳の写真屋さん)、「子供たちだけかと思ったが大人もたくさんおられて、みんなとお話ししたり、色々なことが出来て楽しくて3日も通いましたよ」「狭い仮設では、仲良くなっても行き来も出来ない、みんなと話ししたり、色々なことが出来て楽しかった」などと3月11日の事や日頃の思いを語り合っていました。
 サマースクールは、大成功でした。最後の日には、「冬まで作品を仕上げて待ってんからね」「また会えるよね、ありがとう」と言われ、先生方は、「私たちのほうがありがとうと言いたいのに」「今回だけの取り組みで終わらせない」と話しながら帰途につきました。(内田公昭)