京田辺市平和のつどい 「平成24年度京田辺市平和のつどい」が5日、同市中央公民館で開かれました。京田辺市平和都市推進協議会・京田辺市・京田辺市教育委員会が共催し、毎年8月に開催されているものです。
 式典では参加者による平和祈念黙とうに続き、広島市長、長崎市長、沖縄県知事からそれぞれ寄せられたメッセージが披露されました。広島市長のメッセージは平和都市推進協議会幹事でもある日本共産党の水野恭子市議が朗読しました。
 今年7月下旬に行われた「平和を考える小・中学生ひろしま訪問事業」に参加した2人の小中学生の感想文発表もありました。小学6年生の男子児童は「核兵器のない平和な世界にしたい。小さな力でも1人1人が努力することが大事。ロンドン五輪の競技の後のようにお互いに認め合いたたえ合う事ができれば核兵器のない平和な世界をつくることができる」と訴え。また、中学1年生の女子生徒は「広島に原爆が落とされたことは知っていたが、今回の広島訪問で知らなかったことがあまりにも多かったことを知りました。被爆体験の話はあまりにおぞましくて最初は信じられなかったけど、話してくれた方が涙を浮かべながら話される姿をみてこれは本当のことなんだと思った。日本人として、広島へ行ったことがなかったことが恥ずかしい。世界の人に広島で何があったのか、これからはきちんと話していきたい。多くの人に広島を訪問してほしいと願ってやみません」と感想を述べました。
 沖縄の「非武装の国、非武の文化」を伝える沖縄芸能はいさい歌舞団「ひびけ沖縄のこころ」が沖縄戦での「ひめゆり学徒」の悲劇を唄う「姫百合の唄」などを演じました。座長は幕間に、「読谷村では米軍基地の中に住民の墓地があり、お墓参りに行くときは必ず米軍MPが後からついてくる、そして線香を供える時に火をつけようとすると『ノー、ノー』と止めるのでお墓には黒いままの線香が残っている。そういう中でもくじけないよう、平和を願ってがんばっています」と話しました。
 京田辺市では、10日まで同市のコミュニティホールで沖縄戦のパネル展示や「小・中学生ひろしま訪問事業」を知らせる展示、平和市長会議コーナーや平和書道作品展などの「京田辺市平和展」も開催されています。(青木綱次郎)