日本共産党の前窪義由紀・京都府議団長ら近畿6府県の県委員長・府県議団長(代表)6氏は連名で6日、福井県の西川一誠知事に対し、関西電力大飯原発3・4号機の再稼働を認めないよう求める申し入れをしました。
 6氏は前窪氏のほか、奥谷和美・滋賀県委員長、宮原威・大阪府議団長、ねりき恵子・兵庫県議団長、山村幸穂・奈良県議団長、雑賀光夫・和歌山県議団の各氏。
 申し入れ書は、野田首相が「関係自治体の理解は進みつつある。私の責任で判断する」と決断を表明するなど、極めて緊迫した状況になっていると指摘。「『暫定』の安全基準で原子炉を動かすことを認め、さらに近畿各府県の住民のみならず、福島や全国の『原発ゼロ』を願う国民の声にそむく無謀な『政治決断』であり、絶対に認めることはできません」としています。
 そして「再稼働を強行し、仮に重大な事故が発生した場合、立地県である福井県のみならず琵琶湖を抱える近畿地方全体に深刻な影響を与えることはあきらかです。また『継続的な再稼働』を求める政府の態度もとうてい認められません」とし、福井県知事として再稼働を認めないよう要請しています。(「週刊しんぶん京都民報」2012年6月10日付掲載)